ヒヨと11人の王子サマ
新マネージャーの誕生
「なんだー…彼氏とかじゃないのか…!」
『とかってなんですかとかって。』
「私は別に禁断愛も悪くないと思う。」
『恵の言っていることは意味不明です。』
「ていうことは間違いなんだよね!…良かったね錦城さん!」
『何が…?』
「知らなくていいものもあるのよ。」
『…?』
その頃___
「なあなあビックニュース!」
「いきなりなんだよ恋。」
「緋代がめっちゃイケメンの彼氏と朝帰りだった!」
「ああ、夜居たよね。朝に二人で帰ってたんだ。」
「緋代…って、あ、前に来た子か。」
「イケメンって…」
「千早も泉も弥斗さんも隼人さんも公認。陣や蘭さんと同じくらいの美形!」
「もはや整い過ぎて怖いと思いました。」
「惚れる…」
「しかも行動もイケメンだった。」
「もしかしたら陣と蘭よりも美形かもね。」
「だそうです!」
「…陣や俺とと同じくらいの美形…見てみたいね。」
「……。」
「あれ、なんか不機嫌?もしかして緋代ちゃんが彼氏持ちなことにイラついてるのかな?」
「…別に。」
「蘭さんイジっちゃダメですよ!」
「…そういえば今日社長から呼び出されたよね。」
「何時からだっけ?」
「確か7時。」
「早い…眠い…早い…眠い…」
「泉…俺と一緒に帰ろ…眠い…」
「こら無表情組。行かないと社長に怒られるよ。」
「でも冬…眠気には…勝てない…。」
「じゃー…冬さんも…一緒に…」
「そろそろ行かないと間に合わないよ。無駄にここが広いこと知ってるでしょ。冬さん、その子達連れてって。」
「弥斗、さすがに二人はキツイ。」
「じゃあ凛。」
「…だと思った…。」