ヒヨと11人の王子サマ
「社長の話ってなんだろう。」
「…知るか。」
コンコンコン
「どーぞ。」
「「「「「「「「「失礼します。」」」」」」」」」
「…泉と揚葉はお眠かな?」
「…む…」
「…コクッ…コクッ…」
「起きろ無表情組!」
パチンッ
「「…起きた。」」
「えーっと、呼び出した理由は二つあって。…出てきていいよー。」
ガチャ
「失礼致します。」
「今日から君たちのマネージャー&サポートにつく、九条零クジョウレイ君だ。」
「よろしくな。」
「「「「「あー!!!!!」」」」」
「な、なんだ?」
「今朝見た人だ!」
「昨日の夜と今朝見た!」
「緋代ちゃんの彼氏…」
「…なんで?」
「まさかここの事務所の人だとは…。」
「…知り合い?」
「いや、初めて見たばっかだな。」
「噂の陣と俺よりイケメンの緋代ちゃんの彼氏かー。…確かに俺より美形かもしれない。」
「…。」
「緋代?緋代がどうかしたか?」
「ほら!緋代って!呼び捨て!」
「緋代の知り合い?あ、そういえばなんか微妙な反応してたの知り合いだったからか。」
「…緋代と何の関係だ。」
「…なんか俺嫌われてるんだが社長。」
「…おい。人の話聞いてんのか。」
「…緋代との関係?兄妹。」
「…きょう…だい?」
「そ。兄妹。」
「…え。じゃあ昨日の夜見たのも、今朝見たのも?」
「ああ、アイツ昨日家に泊まってった。」
「…だそうだよ陣。」
「煩せぇ。」
「…一目惚れか何かか。ま、恋愛に対してはマネージャーの俺からは何も言わないけど。恋は盲目。恋に溺れすぎて仕事に支障だしたら即辞めて貰うからな。」
「「「「「「「「「「「…。」」」」」」」」」」」