ヒヨと11人の王子サマ
「…家族としては?」
「んー…とりあえず手ぇ出したり泣かせたりしたら大切な大切な顔面を形無くなるまで殴る…だな。」
「怖!」
「あのー…もう一個いい?」
「社長、全然気付かなかった。もっと存在感出した方がいいと思うよ俺は。」
「出してるほうなんだけどな!?…あ、もう一個って言うのは、さすがに零君一人じゃ大変だから、今零君に交渉して貰ってるところだよ。」
「社長自ら面接とか開かないんですか?」
「そんな面倒臭いことやんなくても、零君に任せれば大丈夫。」
「凄い信頼していらっしゃいますね。」
「零君は凄いよ。写真見ただけでその人の未来が見えるんだから。」
「と、社長は言ってるけど、ほぼ感だから。第六感だから。」
「ちなみに、君たちを見つけたのも零君だよー。」
「凄い…」
「じゃあ最近のタレントやモデルは売れてきてるのも…?」
「零君のお・か・げ☆」
「社長、いい歳した人が☆付けるって気持ち悪いので辞めといた方が良いですよ社長。」
「あと僕にこれだけ言えるのも零君ぐらいだよ!」
「…なんだか凄い人にマネやってもらえんだな。」
「でも零さんって若そうですよね。緋代が確か高校二年って言ってたから…」
「俺、実は隼人と千早と同い年。」
「若い!!!!」
「俺と…同い年?」
「本当に?」
「本当本当。だからその二人はタメでいいよ。後は全員敬語な。」
「言い方が上から目線!?」
「あ、そういえば、もう一人って誰なんですか?」
「いい質問だ弥斗。もう一人は…まあまだ決まってないから言えないけど、凄く働き者だし気が利く。誰に対しても優しく空気も読める。気遣いも出来る。…でもメンバーを見るともう一人の俺的には辞めろと言いたい。」
「…もう一人の俺…?てことは…まさか?」
「…七葉緋代。高校二年生。俺の妹で7人兄妹の長女。成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗。…それに加えてあの性格の良さ。」
「凄い褒めてる…。」