ヒヨと11人の王子サマ
トントンガチャ
「社長!!連れてきましたよー!!」
「そっかそっか〜。とりあえず松下君、僕が返事をしたら入ってくるんだよ?」
「へ?あ、はい!!」
『失礼…しまーす…あ、皆さん、お揃いですね。に…零も。』
「緋代。さっきぶりだな。ちゃんと家に帰れたか。」
『うん。今友達と一緒にここに来たんだ。華子と恵。』
「え!あの二人来てんの?」
『そうですよ。早く話終わらせて一緒に行きましょう。華子は恋君に会いに来てるんですから。…呼ばれた理由は、』
「そ。マネージャーの件なんだけど。どうする?やる?」
『そう…ですね…。マネージャーとなれば一日中彼らと共に過ごし、スケジュール管理等をこなさなければいけません。そうなると私にとって、この話は不可能だと思います。』
「何故。」
『…私は高校生です。一日中一緒というと、出席日数が足りなくなります。それに、私は家の家事もやらなければいけませんので。』
「でも緋代、氷月と茜が手伝ってくれるんだろ。別に一日中ってわけじゃない。俺もコイツらのマネ。日中は俺で夜は緋代。これでもいいんじゃないの?」
『…兄さん…どんだけ私を働かせたいの…。大体私は高校生です。兄さんが昨日言っていたことは私には無理です。大人がやるものです。どう考えても。』
「いや、そこは緋代が大人っぽく服装をだな…」
『何言ってんの兄さん。変態なの兄さん。』
「でもさ、コイツら、お前がマネージャー就任してくれるの楽しみにしてんだけど。」
『え』
そこには真剣な眼差しとウルウルとした目で見てくる4人…そんなですか。