ヒヨと11人の王子サマ
「ほらほら、敬語も辞めて。んー、俺の知ってることは、お節介ってことかな?だいぶ。過度のお節介。」
『凄い毒吐かれてるんですが…。』
「後はね、家事育児が得意。最近は色々な国の料理も手がけている。好きな科目は社会と音楽。。特に歴史に関しては三時間程喋っていたらしい。楽器は何でも弾ける。好きなものは中華料理で嫌いなものは……」
『凄い早さで私の個人情報を言っていくんですけど!?てかなんで知ってるんですか!?!?!?』
「ん?秘密だよ。あ、君が俺らのマネージャーになってくれるなら別だけど。あ、なんならもっと聞きたいかな?じゃあ…」
『う、うわああああああ!!!一條さんちょっと黙っててください!!!!』
「うわ、一條凄ぇな。俺でも知らないことを知ってるな。ちなみに俺の知ってる緋代はな…」
『に、兄さん!?ちょっと黙ってホントに!!!』
「こらこら。蘭も零さんも止めてください。凄い困ってる。ますます来なくなっちゃうよ。」
「弥斗。…確かに。それは困るなあ。」
『…ホントに困るんですかね…。一條さんは何でこんなに…ホントに知ってるんですか…もう…ホントに止めてください…。』
「あはは、緋代ちゃん。俺のこと蘭でいいから。敬語も止めてよ。」
『……。』
「そんなに引かないで?ほらほら、蘭って。」
『…蘭さん、で良いですよね。』
「敬語は?」
『あ、弥斗さん…水城さん、助けてくれてありがとうございました。本当に助かりました。』
「俺のこと無視?」
「いやいや、ホントにごめんね?…君にはマネージャーになって欲しくてさ。もうその一心だよ。」