君だから
最近、私は嘘が上手になったと思う。

でも、私のこの思いは誰に言うこともなく。

花のように綺麗に咲いて、

醜く散っていく。

私の気持ちを知っている海里の弟の海斗は、

「お前、凄い苦しそうに笑ってたよ?大丈夫か?」

と、心配してくれた。

今はその優しさすら傷つく。

海斗は、わたしのおねぇちゃんの香織が好きだった。

海里と付き合っている事をしっていたけど、

それでも、俺の気持ちを伝えなきゃ。とか言っておねぇちゃんに告白した。

振られたみたいで、海斗は号泣しながら私のもとへ来た。

「俺、もっと、もっとにぃちゃんより強くなって香織ねーちゃんに降ったこと後悔させてやる!」

とか、泣きながら言った。



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