社長、僭越ながら申し上げます!
翌日の休日
本当に湊さんは一歩も外へ出なかった
「だって普段出まくってるからゆっくりしたいんだよー」
そんな風に映画をDVDで見たり、趣味らしいピアノを奥の部屋で弾いたり、本を読んだり
(そんな防音室があったことにビックリしたけど)
休みを家で満喫していた
私は昼はラーメン、夜は湊さんのリクエストにより親子丼を作った
「乃菊は料理が上手いよね」
「いえ、あまりちゃんとしたもの作れないんです
あるもので……何となく食べられるものを作ってます」
湊さんは感心したように
目をキラキラさせて私を見るから
少年のように無垢なその目にドキッとする
「すごいな…料理はカガクだって聞いたよ?
作れる人を尊敬する…うちは母が料理はしない人だったからさ…」
遠くを見るように湊さんが呟いた
「母は…根っからのお嬢様でね…父に嫁いでもオレを産んですぐに実家に帰ってしまったんだ
だからオレは父の使用人たちに育てられたんだよ
佐山は一番若いけど…親代わりの1人なんだ」
湊さんはニコニコしながら私に話すけど
中々にヘビーな内容だ
「そうなんですね…大変でしたね?」
湊さんは小さく頷く
「でも今は乃菊が居る…だからオレはいいんだ」
(私はペットなのかな…確かに太さはそうかも)
自分のお腹を摘まみながら思う…
「湊さん…私でよければ力になりたいです」
烏滸がましいけれど…味方だと伝えたかった
「乃菊……」
次の瞬間
私はテーブルを挟んだまま湊さんの腕の中にいて
びっくりして身を捩ると湊さんは私を更に抱き締める
「お願い…傍にいて…」
「ん…」
気づけば柔らかい唇が私の唇に降りてきていた
「乃菊……」
私の名前を呼びながら
湊さんが角度を変えて……何度も口づけた
私は苦しい息の中……
後頭部をしっかりと押さえつけられて
……キスについていくしかなかった
(湊さん……なんで?ペットにこんなこと……)
そう思いながらも何度も好きだと言われて
私はされるがままになっていた
本当に湊さんは一歩も外へ出なかった
「だって普段出まくってるからゆっくりしたいんだよー」
そんな風に映画をDVDで見たり、趣味らしいピアノを奥の部屋で弾いたり、本を読んだり
(そんな防音室があったことにビックリしたけど)
休みを家で満喫していた
私は昼はラーメン、夜は湊さんのリクエストにより親子丼を作った
「乃菊は料理が上手いよね」
「いえ、あまりちゃんとしたもの作れないんです
あるもので……何となく食べられるものを作ってます」
湊さんは感心したように
目をキラキラさせて私を見るから
少年のように無垢なその目にドキッとする
「すごいな…料理はカガクだって聞いたよ?
作れる人を尊敬する…うちは母が料理はしない人だったからさ…」
遠くを見るように湊さんが呟いた
「母は…根っからのお嬢様でね…父に嫁いでもオレを産んですぐに実家に帰ってしまったんだ
だからオレは父の使用人たちに育てられたんだよ
佐山は一番若いけど…親代わりの1人なんだ」
湊さんはニコニコしながら私に話すけど
中々にヘビーな内容だ
「そうなんですね…大変でしたね?」
湊さんは小さく頷く
「でも今は乃菊が居る…だからオレはいいんだ」
(私はペットなのかな…確かに太さはそうかも)
自分のお腹を摘まみながら思う…
「湊さん…私でよければ力になりたいです」
烏滸がましいけれど…味方だと伝えたかった
「乃菊……」
次の瞬間
私はテーブルを挟んだまま湊さんの腕の中にいて
びっくりして身を捩ると湊さんは私を更に抱き締める
「お願い…傍にいて…」
「ん…」
気づけば柔らかい唇が私の唇に降りてきていた
「乃菊……」
私の名前を呼びながら
湊さんが角度を変えて……何度も口づけた
私は苦しい息の中……
後頭部をしっかりと押さえつけられて
……キスについていくしかなかった
(湊さん……なんで?ペットにこんなこと……)
そう思いながらも何度も好きだと言われて
私はされるがままになっていた