気まぐれ猫くんの手懐け方
***

次の日。


「……!!」


緊張しすぎて結局あまり眠ることができず


しかもいつもよりも早く起きてしまって。


この時間ならまだ猫くんもいないだろうと思っていたのに。


「すー……すー……」


窓から差し込む日差しを目一杯浴びながら、いつものように机に突っ伏して眠っている彼が。

そんな猫くんを見て、私は自分の席の前で固まってしまい

バッグを降ろすどころか、猫くんから視線を逸らすことすらもできなくて。


やばい。

はやく猫くんから目を逸らさなきゃ…


「…………」


は、は、はやくしないと…


「……ん…?」


起きちゃ……


「!!!」


起きちゃった!!?


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