気まぐれ猫くんの手懐け方
「はああ、」
その日の夜、私はベッドでごろりと横になって大きくため息をつく。
なんで、初めて話した相手にあんなにボロクソ言われなきゃいけないの?
ただ、話し合いを進めていただけなのに。
名前を間違えたのは申し訳ないと思ってるよ。
だっていきなりすぎて緊張したんだよ…。
目を閉じれば、真っ直ぐ私を見る不機嫌そうな猫くんの顔が浮かんできてなかなか寝付くことができない。
関わることはないと思ってはいた。
だけど、できれば隣同士だし仲良くなりたいとも、思ったりしていた。
だからかな。
結構…しんどい。
いやさすがの私もへこむよ!?