気まぐれ猫くんの手懐け方
猫くんのこれから話そうとしている内容よりも、
『ちゃんひな』と呼ばれたことに対して意識が向いてしまっていた私の様子を察した猫くんは
口角をすっと上げていたずらっこのように微笑んだ。
「今日の柄は、水玉じゃないの?」
「ちがっ…ストライプだし!!!」
「………」
「………はっ!!!!?」
わわわわ
私ったら今何を……!!?
「……あ、…あ…!!!」
カタカタと小刻みに震え、涙目になっている私。
当の猫くんは、私の言葉に驚いたのかしばらく目を見開いた後。
「……っぶは、」
っと、噴き出して笑い始めた。