気まぐれ猫くんの手懐け方

ふと近づけられた猫くんの手。

それはそのまま私の口に伸びてきて…。


「これでも食ってろ」

「んむ…っ!?」


それは、先ほどまで私が埋もれていたあのマシュマロ。

柔らかくて甘くて、おいしい。


「ほんとバカだね、陽愛」

「…っ、ば、バカじゃないし…!!」


黙って聞いてればさっきから人のことバカバカ……!!


「うん、好きだよ」

「……っえ!!?」



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