気まぐれ猫くんの手懐け方
慌ててスマホのカメラを起動し、インカメにセットして自分の首筋を確認する。
「!? …???」
しかし、それらしき物はどこにも見当たらなくて…。
「…っぶは、」
「え?!」
そんな私を見た猫くんは、口元に手を当てて噴き出して笑った。
「ほんっとバカ。お前なんかにつけるわけ」
ワロタ―と、お腹を抱えて笑っている。
「~……っ!!!」
からかわれて、くやしくて。
もう、我慢できない。
「もてあそばないで!!」
私は、その場に立ち上がり猫くんを見下ろす。