気まぐれ猫くんの手懐け方
「…そうなのか?」
玲央くんの視線が私へ向き、先ほどの猫くんの言葉がよみがえる。
まって!?
私が猫くんの所有物!?
いつからそんな決まりになったのよ、猫くん!!
「ち、ちがっ……ふがっ!!」
否定しようとしたとき、肩にまわされた猫くんの手によって口を塞がれてしまった。
ちらっと猫くんを見れば、『黙っててよ』とでも言いたげな視線が向けられていた。
な、なんなのよ~…!!
「…無理矢理自分のものにしていいわけ、ないだろ」
「はあ?無理矢理じゃないし」
いやいや、無理矢理だよね?
なかなかに強引だよね!?