気まぐれ猫くんの手懐け方
気まぐれな君の

ごめん、やっぱり


皆さんこんにちは。

日下部 陽愛です。


こちらはただいま夏休みまっただ中となっております。


色々ありましたが、猫くんとも無事にお付き合いすることができ、楽しい楽しい夏休みがスタートされる……はずだったのに。


「バカなの?」

「う……」


なぜか、猫くんのお家で勉強をすることになってしまった私。

現実逃避をするように、山のように積み重なっている課題から目を逸らす。

もう嫌だと言わんばかりに、持っていたシャープペンをぽいっと手放せば。


隣で頬杖をついていた猫くんのため息がほどなくして聞こえてきた。



「あのさあ、陽愛でしょ? 花火大会に行きたいって言ったの」



そう言われてしまった私は、何も言い返すことができず。

ただうなだれながら、再びシャープペンを手に取った。



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