気まぐれ猫くんの手懐け方
「さ、最初から起きて……!!?」
「さあ?」
猫くんは、両手をぐんっと上に伸ばして大きな口を開けてあくびをする。
「………」
その姿でさえ可愛いと思ってしまうのは、きっと私だけじゃないよね。
私だけがこんなにも彼を可愛いと思ってしまうわけじゃないと思うの。
そうだよね?
ね?
「ジロジロ人のこと見ないでくれる?水玉」
「あ、ごめ……」
さっと猫くんから視線を床にずらす。
……ん?
…今、なんて言った?