気まぐれ猫くんの手懐け方
周りはざわざわと女子たちがざわついていて。
イケメンでモテモテの玲央くんが、女子の腕をつかんでいるのだ。
ざわつくに決まっている。
「あ、うん!!私は全然いいよ!!」
いいけど、玲央くんは私と2人でいいのだろうか…!?
きっと、みんなでわいわいした方が楽しいと思うんだけどなあ…!!?
「マジ!!?」
「っ!?」
しかし、私の返事を聞いた途端、あまりにも嬉しそうな顔してそう聞いてくるから。
「う、うん、マジ!!」
そんなに喜んでくれるなら、行くしかない。
全力で遊ぼうじゃないか、玲央くん!!!
「じゃ、今度の日曜日な!!」
そう言って、玲央くんは先に教室へと戻って行ってしまった。
玲央くんがいなくなると、周りにいた女子たちも次々とそれぞれの教室へと戻っていく。