気まぐれ猫くんの手懐け方
***

「しゃー!俺の勝ち!!」

「もう一回!!もう一回勝負!!」


私は床に落ちたオレンジの黄色い球を広い、反対の手に持っているラケットをブンブン振る。


「ほんと、陽愛は卓球下手だよなあ」


「うるさい~!!!卓球は無理でもバドなら玲央くんに勝てる!!!」


「ほう…!長身の俺に勝てるとでも!?」


「身長なんて関係ない!!」


「よっしゃ、次バドやりにいくぜ」


「おうよっ!!」


私と玲央くんが来たのは、『GROUND 1』だ。

初めて来たけれど、いろいろなスポーツが楽しめる施設のようで。


「絶対負けない!!」


「そうこなくちゃな、おもしろくねーぜ!」


……玲央くんのラケットから、弾丸のようなシャトルが飛んできた。



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