気まぐれ猫くんの手懐け方
***
それからというもの。
なぜか猫くんから嫌がらせを受けるようになりました。
昼休みは毎回飲み物を買ってこさせられるし
授業中なぜかまとめた消しかすを投げられ
優しい顔して丁寧に折られた手紙を渡されたこともあった。
けどそれを開けると、また新しく丁寧に折られた小さな手紙。
それを開けるとまた別の手紙…
そうして最終的には何も書かれていない白紙が折られていただけのマトリョーシカ嫌がらせも受けた。
「猫くん…話があります…!!!!」
「俺にはないけど」
「いいから座って!!!」
我慢の限界だった私は、放課後教室から出て帰ろうとする猫くんを呼び止めた。
変にからかわれるのを避けるため、梨乃には先に帰ってもらったし
変な噂が出回るのを防ぐため、みんなが帰って行くまで待ってた。
だから、今この教室には、私と猫くんの二人きり。
それからというもの。
なぜか猫くんから嫌がらせを受けるようになりました。
昼休みは毎回飲み物を買ってこさせられるし
授業中なぜかまとめた消しかすを投げられ
優しい顔して丁寧に折られた手紙を渡されたこともあった。
けどそれを開けると、また新しく丁寧に折られた小さな手紙。
それを開けるとまた別の手紙…
そうして最終的には何も書かれていない白紙が折られていただけのマトリョーシカ嫌がらせも受けた。
「猫くん…話があります…!!!!」
「俺にはないけど」
「いいから座って!!!」
我慢の限界だった私は、放課後教室から出て帰ろうとする猫くんを呼び止めた。
変にからかわれるのを避けるため、梨乃には先に帰ってもらったし
変な噂が出回るのを防ぐため、みんなが帰って行くまで待ってた。
だから、今この教室には、私と猫くんの二人きり。