赤色の夕日【短】
赤色の頬
先輩は入院するから、しばらくまた遊べなくなったけど、病室まで行くのが楽しみだった。

「せんぱーい!」

「今日も来たの?」

「当たり前ですよー。明日も来るって言いましたよー?」

「あはは、そだね!」




季節はもう秋の終わり、肌寒くなってきたけれど、この時間はとても暖かい。

たまに来る看護師さんもまじって話したり、この時間は私の一生の宝物。



「ゆゆ。」

「ふぇ!」

いつもゆゆのちゃんと呼ぶ先輩にそう呼ばれ、つい頬が赤くなるのがわかった。

「ゆゆー。」

「は、はい〃〃。」

「おいで?」

いつもと少し違う先輩




トントンと布団の端を叩いた。




「ほら、夕日が綺麗だよ。」

「ほ、ほんとですね。」


ふと先輩のほうを向くと先輩はこちらを向いて微笑んでいた。


また少し、頬が熱くなる。


このときの先輩の頬も少し赤くみえたのは綺麗な夕日のせいかな?



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