愛すべき、藤井。
「藤井と夏乃は中学3からずっと一緒で、今年で3年目の仲じゃん?……藤井が夏乃を好きになるなら、もうとっくになってると思うわけよ」
「……え?そ、それって藤井も私のこと」
「これ、話を最後まで聞かんか夏乃」
「……へい」
昼休みも終盤を迎えた今、教室の中は少しずつ賑わってきて、いつ藤井が戻ってくるかビクビクしている私に、うめはまたしても大打撃を与えた。
「つまりは、こんだけ一緒にいるのに藤井に夏乃を好きな素振りが一切見受けられないってことは、どんだけ頑張ってもこの先 藤井と交わることはないんじゃない?って、言いたかったの」
───グサッ
ちょっとうめさん、酷いじゃないの。
私の心はもう再起不可能だよ。
確かに、うめみたいに特別綺麗なわけじゃないし、隣のクラスの松本さんみたいに守ってあげたくなる彼女にしたい女子ってわけでもない。
取り柄だって見当たらないし、勉強が得意なわけでもない。もちろん運動だって……。
鈍臭いことこの上ない私の良いところ、なんて考えれば考えるほど迷宮入りしそうだ。
「……え?そ、それって藤井も私のこと」
「これ、話を最後まで聞かんか夏乃」
「……へい」
昼休みも終盤を迎えた今、教室の中は少しずつ賑わってきて、いつ藤井が戻ってくるかビクビクしている私に、うめはまたしても大打撃を与えた。
「つまりは、こんだけ一緒にいるのに藤井に夏乃を好きな素振りが一切見受けられないってことは、どんだけ頑張ってもこの先 藤井と交わることはないんじゃない?って、言いたかったの」
───グサッ
ちょっとうめさん、酷いじゃないの。
私の心はもう再起不可能だよ。
確かに、うめみたいに特別綺麗なわけじゃないし、隣のクラスの松本さんみたいに守ってあげたくなる彼女にしたい女子ってわけでもない。
取り柄だって見当たらないし、勉強が得意なわけでもない。もちろん運動だって……。
鈍臭いことこの上ない私の良いところ、なんて考えれば考えるほど迷宮入りしそうだ。