宙、優しい君は.
話せず 目も合わせず
毎朝聞いているアラーム音で目が覚めた。
今日から約1週間。連続で部活がある。
ということは、春咲に会えるということだ。
何故かそれを考えただけで、ドキドキして、嬉しくて、、、
そんな感情が芽生えた。
今日の部活は午前中なので
起きてから準備をして、早めに家を出た。
向かっている途中、同じ部活の 橘 紗和(タチバナ サワ)に出会った。
紗和は、柚奈達のようではなく、おっとり系で部活の中では結構仲が良い。
「紗和ー!おはよー!」
私が元気よく挨拶すると、紗和もにっこりと笑って
「おはよう、涙」
と返してくれた。
二人で話しながら部活に向かっていると、後ろから
「おはようございます、涙先輩、橘先輩。」
と声がした。紗和と同時に振り返ると、そこには落田君がいた。
「落田君おはよう!」
私がそう言うと、落田くんは、
「あ、えっ、は、はい!」
とガチガチしてしまい、そのまま走って行ってしまった。
(どうしたんだろう、、、?)
と思いながらも、その後は紗和と話しながら向かった。