宙、優しい君は.
「春咲…?何で?」
私は落田君に告白されたことよりも春咲の名前が出てきたこと、私が春咲を好きだと言われたことの方が衝撃的でしばらく状況を読み込めなかった。
「涙先輩、いつも春咲のこと見てるから…
この前も、俺見たんです。先輩にあの日カフェで会った時。あれ、本当は春咲と来てたんですよね?」
今ここで何かをいえば余計に厄介になるかもしれない。
「告白の件、考えさせて。
それと、私と春咲はただの先輩と後輩だよ」