宙、優しい君は.

結局今日は気持ちが落ち着かないまま過ごすことになった。

その次の日も、またその次の日も、部活があったが春咲は来ていなかった。


そして気がつけば夏休みが残り2日だということに気がついた。
今日から夏休み明けまではもう部活がない。

私は溜まった宿題や学校の準備などを終わらせ、一息ついた。
ふと、携帯に目をやるとメッセージが1件届いていた。



【璃子)今日暇?坂下神社の祭り行かない?】


「そういえば…」

と、私は思わず呟いてしまった。
毎年夏休み明けギリギリで行われる坂下神社の祭り。

結構な人数が来るため、毎年かなり賑わっている。

最近良いこともないし、璃子と遊ぶこともなかったので私は

【いいよ!行きたい!】


と打つと、その文面を送信した。

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