宙、優しい君は.
気がつくと、辺りの人は少なくなり数人ちらほらと歩いているだけだった。
私ももう帰ろう、と思い歩こうとすると────
「涙先輩!」
と、声がした。
「落田君…?」
「久しぶりですね、どうしたんですか?」
「祭り終わったから、もう帰ろうかと思って。」
「そうですか、、、俺も、祭りから帰るところです。」
帰る方向が同じだったので、私と落田君は並んで一緒に帰った。
この前のこともあり、少し気まづいかな?と思ったが、落田君は気にしていない様子で陽気に話しかけてきてくれた。