宙、優しい君は.
「なんで言わなかったの。」
「…だって、ストレスから来る病気ですよ?なんか恥ずかしくて言いづらくて…」
「隠さないでよ!だって、そんなこといったらバドできなくなっちゃうじゃん…」
「でも、もうすぐ治ります。だから、大丈夫です。」
「そんなの、分かるの?」
「多分ですよ、多分!」
「わかった。春咲なんかもう知らない。」
私は春咲を1人残してその場を去った。
悲しくて、悔しくて、なんであんな言い方をしてしまったのか後悔をして、気がつけば涙が出てきた。
校庭の方に行き1年生のランメニューを見ようとしたが、もう終わり準備体操をしていた。
1年生に泣き顔は見られまいと、顔を下に向けてすれ違った。