宙、優しい君は.

「ほら、戻るよ!ゆぅぁあ、、春咲!」

「はい(笑)」

急いで戻りたいところだが春咲の病気の関係で走ることは出来ない。歩いて戻ることになった。

戻る途中に春咲から

「先輩はなんでバドミントン部に入ったんですか?」

と聞かれた。


「中学の時も、バドミントン部だったから。だけど休部になっちゃって結局夏の最後の大会にも出れず、部活崩壊みたいになっちゃってさ…(笑)だから、高校入ったらちゃんとバドやりたいって思ってたのに…」


「あ、俺聞きましたよね。出会った頃に何部入ってたかって。そうだったんだ…」

「ところで春咲は中学校の頃何部だったの?」

春咲は少しこわばった顔をして言った。


「陸上部。」


「陸部?走ってたんだ…」

「まぁ、昔話ですけどね。でもイップスのせいでやっぱり顧問とかには隠せても仲間にまで嘘はつけなくて…なんで、俺も最後の大会には出られませんでした。」

「…じゃあさ、ちゃんとイップス治して、バドではちゃ
んと最後の大会に出るんだよ!応援してるから!」


すると春咲は少し笑って

「ありがとうございます、先輩」

と言った。


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