宙、優しい君は.

帰り学活が終わり、いよいよ明日から夏休み。

「るーい!」

璃子が私を呼んでいる。

「涙、一緒に帰ろ~」

だが、、、

「ごめん!先帰っててもらってもいい?」

と、謝るポーズを璃子にとり私は屋上へと向かった。

普段は立ち入り禁止の屋上だが、たまに鍵が空いていたり鍵がかかっていてももう一つの裏口があるため、そこからすんなり中に入れる。


屋上についたが、まだ春咲は来ていないようだ。

しばらく待っていると、屋上のドアが空いた。

「森田…来てたのか。」

「でも、全然待ってないよ」

今度は沈黙など続かず、春咲が口を開いた。

「あのさ────」


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