宙、優しい君は.
「自由に席取れてよかったね~」
「だな」
このお店は若干個室っぽく、それぞれ座るところに仕切りがあった。そのため、普通に座りながらだとあまり外が見えない。
私と春咲はこの店おすすめのパン、サラダ、アイスパフェを頼んだ。
「春咲って、女の子っぽいの食べるんだー意外(笑)」
「なんだよー、それ。性格も乙女とか?(笑)」
「でも、私春咲の性格好きだよ。真面目で、でもたまにおちゃらけてて、かっこいい。」
気づいたら、無意識のうちに【かっこいい】という言葉を言ってしまった。
春咲を見ると、耳まで真っ赤で照れていた。
「て、照れてるの…?」
「うっるせーよ」
「かわいいなー(笑)やっぱり乙女か」
「黙れって ははは」
春咲が笑ったので私まで笑顔になった。