宙、優しい君は.

その瞬間、お店の中に誰かが入ってきた。
店員さんの声が聞こえる。

「いらっしゃいませー2名様でよろしいでしょうか?
お好きな席にお座り下さい」

すると、その2人組の人は何故か私たちの隣に座った。
もちろん仕切りがあるため、誰かは見えないが声が聞こえたため1発で分かった。

「は、春咲…」

隣の人はどうやら

「あ、ああ。落田だな。」

よりによって落田君か…もしも、このことがバレたら…
変に誤解ないかな…


そして落田君と来ている人も誰かわかった。
それは、2人の会話が聞こえたからだ。

─────────────────────

「和斗、好きな人とかいないの?」

「さあ、、達也は?」

─────────────────────


達也とは多分、バドミントン部の小野君だ。声も似ているし、下の名前が確か達也だった気がする。

春咲がこちらを見つめる。

「…バレたらやばいな(笑)」
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