宙、優しい君は.

しばらく璃子と話していると、璃子が

「涙〜、お願いがあるんだけど、、、」

と、気まずそうな顔で見てきた。、


「ん?何?お願いって」

「実はさ、今度私の同じクラスのヒロとタカでプール行くことになったんだけど、さすがに男子二人の中に女子一人はあれだから、、つまり、、」

「一緒にプールに行こうってこと?」


「そう」


と璃子は言った。

ヒロとタカ────大野 ヒロ と 小林 タカ の二人のことだ。
二人とは、去年同じクラスだったけど、全く話したことがない。

まあ、あんまりうるさい系ではないしどうしようかな、、と悩んだ末、

「ちょっと考えさせて。また、連絡するから。」

と言った。

あまり男子とは出かけたくなかったが璃子の頼みなら…

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