宙、優しい君は.

帰っている途中、私は目の前から自転車が来ていることに気がついた。

私は条件反射で避け、そのまま進もうとした────が


「涙!」

と声がしたので、振り返ってみると…

「春咲!?なんでここに!?」

「ちょっと友達と用があって
涙こそなんで?」

「私も、友達と」


びっくりした。今日は春咲のことを考えないようにしてたのに。

私が、じゃあね、、、と言うと

「もう帰り?」

と春咲が聞いてきた。

「え?うん、帰りだよ」

そう言うと、

「ちょっと自販機よったら帰るから、一緒に帰らない?」

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