宙、優しい君は.
待ち合わせ場所につくと、もうすでに大野君は来ていた。
「あ、森田。…ぉはよ。」
「お、大野君、おはよう。」
普段、蓮見と後輩以外話さないため、妙に緊張してしまう。
しばらく経つと璃子も来たが、小林君が来ない。
どうしたんだろう、とみんなで心配していると
大野君の携帯が鳴った。
「げぇーー!最悪!」
大野君があまりにもそう叫ぶので私と璃子は条件反射で思わず どうしたの!? と聞いてしまった。
すると、大野君が言った。
「…タカ、熱だって…」
すると璃子が言った。
「え、ええ!人数足りないじゃん!どうするのー!?」
10分ぐらいその場にとどまって悩んでいると、大野君が言った。
「ちょっと遅れるけど、俺の友達が来れるって。」