宙、優しい君は.
20分後、大野君の友達が来た。
「おおー、コウ、遅ぇよ!」
私は、その“コウ”と呼ばれる人に視線を向けた。
「え!蓮見!?」
「うぉ、森田じゃん!」
なんと、そこには蓮見がいたのだ。
すると、大野君が
「何なに、コウと森田って知り合いなの?」
「知り合いっていうか、同じクラス」
蓮見が答える。
確か、蓮見の下の名前は光輝(コウキ)だった気がする…
だからコウなのかな…?
でも、まあまあ話す蓮見で良かった。
璃子、大野君、蓮見、私は電車を乗り継ぎ市民プールに行った。
もちろん、そのあいだ私は璃子としか話していない。