宙、優しい君は.

「え…?なんで?」

「いや、気になったからさ。」

「そういう蓮見は、いるの?」

私はなんとなく聞いてみた。
蓮見は少し黙り込んで言った。

「気になる人はいるよ。」

蓮見にもそういう人がいるのか…
そこで私は、蓮見に質問をしてみた。

「どこからの基準で好きとか気になるとかが分かるの?」

蓮見はうーん、と悩んでいたが

「とりあえず、当たり前の仕草にきゅんとしたり、その人以外見えない…とか?」

私は、アハハッと笑ってしまった。
蓮見がどうした?と聞いてきたので答えた。

「だって、、きゅんとか、蓮見が使うから…」

私が笑いすぎて涙目になりながらそう言うと、急に蓮見は黙ってしまった。

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