空の向こう
「はっ?!人助け?なんでそんなことしなきゃいけねーんだよ!!」
理解できない言葉に反論する。
俺は自分で言うのもなんだが、生きている頃はチンピラの不良だった。
だから、人助けなんて柄ではない。
「人助けっていうのは、先ほども言いましたけど、あなたは悪い事をしていたので、その償いをするために行うのです。」
「でもよ、生きてる奴は幽霊なんてみえないだろ?それに、物を触ったりなんかできねえんじゃねーの?」
彼が疑問点を口にすると、天使はゆっくりと説明した。
「あなたに深く携わっていたり、霊感が強い人には見えます。後は、あなたが助けたいという気持ちが強くでればそのとき力が発揮されるでしょう」
淡々と少し早口に説明する天使は、どこからか長いスティックを出して、変な呪文を唱えだした。