Kissして悪魔
1
本日
「おめでとう結〜」
私、沢城結の誕生日!(16になりました)
朝からご馳走の椀飯振舞!
誕生日ってなんていい日なんでしょう…!
「たくさん食べてね〜♡」
お母さんはルンルンとご飯を私の前に置いた。
「ありがとう!」
たくさんの食べきれないほどの朝ごはんを堪能し、学校の仕度をすると、お父さんが起きてきた。
「おぉ、おはよう結。プレゼントは今夜な」
「はーい、行ってきまーす」
「今日のお夕飯ハンバーグだからね〜」
私はお母さんの声に送られながら家を出た。
本当にいい人たちだ…
実を言うと、私は今の家の人たちの本当の子供ではない。
赤ん坊の頃に引き取ってくれた里親なのだ。けれど、大きくなるまで、いやなってからもたくさんの愛情を注いでくれている。
そのおかげで私もこんなに真っ直ぐに育って〜
ニヤニヤしながら歩いていると、少し先に教会が見えていきた。
私は毎日ここで手を合わせてから学校へ行く。
教会のドアを開けると、そこには先客がいた。
「………」
漆黒の黒髪を持った青年が教会の天井からもれる光を浴びて輝いていた。
「………」
まるで時が止まったかのようなその光景に私は見入ってしまった。
じっと見ていた私に気付いた青年は私の方へ歩いてきた。
彼を見つめたまま立ち止まっているとその青年は私の横を通り過ぎていった。
私の横を通った時一瞬驚いた顔をしたのは気のせいだろうか。
それにしても……
「イケメンだった……」
同い年くらいかな?ここらへんでは見ない顔だな〜
お祈りが終わったところで私は学校に向かった。
教室に入ると
「おめでとう結〜」
私、沢城結の誕生日!(16になりました)
朝からご馳走の椀飯振舞!
誕生日ってなんていい日なんでしょう…!
「たくさん食べてね〜♡」
お母さんはルンルンとご飯を私の前に置いた。
「ありがとう!」
たくさんの食べきれないほどの朝ごはんを堪能し、学校の仕度をすると、お父さんが起きてきた。
「おぉ、おはよう結。プレゼントは今夜な」
「はーい、行ってきまーす」
「今日のお夕飯ハンバーグだからね〜」
私はお母さんの声に送られながら家を出た。
本当にいい人たちだ…
実を言うと、私は今の家の人たちの本当の子供ではない。
赤ん坊の頃に引き取ってくれた里親なのだ。けれど、大きくなるまで、いやなってからもたくさんの愛情を注いでくれている。
そのおかげで私もこんなに真っ直ぐに育って〜
ニヤニヤしながら歩いていると、少し先に教会が見えていきた。
私は毎日ここで手を合わせてから学校へ行く。
教会のドアを開けると、そこには先客がいた。
「………」
漆黒の黒髪を持った青年が教会の天井からもれる光を浴びて輝いていた。
「………」
まるで時が止まったかのようなその光景に私は見入ってしまった。
じっと見ていた私に気付いた青年は私の方へ歩いてきた。
彼を見つめたまま立ち止まっているとその青年は私の横を通り過ぎていった。
私の横を通った時一瞬驚いた顔をしたのは気のせいだろうか。
それにしても……
「イケメンだった……」
同い年くらいかな?ここらへんでは見ない顔だな〜
お祈りが終わったところで私は学校に向かった。
教室に入ると