永久の誓いからの逃亡
「真綾?」

「さ、さすがだね。
そんなにモテるんだ。

いや、モテることは知ってたんだけどさ…」

ぼそぼそと語尾が小さくなっていく。

「来るもの拒まず去るもの追わずで、何人もの女性を泣かせてきたって噂もあるし」

「え!
待って、何その噂!
そんなの流れてるの?

そんなことないからね!」

「違うの?」

「わ、真綾、その噂信じてたのかよ。
違うに決まってるだろ。

たぶん、俺にフラれた腹いせにあることないこと言って回ったんだろうな。
そもそも俺、女性に積極的に来られるの苦手だし。
そういう女性って、俺のこと何も知らないし知ろうともしない。

けど真綾は、そういう女とは全然違う」

「そう?
たしかに、積極的にはいけないけど…」

ずっと気になっていたことがある。
どうして駿くんが、私を選んでくれたのか。

私に何の魅力があるのか、いまひとつピント来ない。
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