永久の誓いからの逃亡
二人にはひとまず出ていってもらって、一人鏡の前の椅子に座る。

鏡に映るのは曇った表情。

考えるのは隣の部屋の前にいるという女性たちのこと。

駿くんに女性がたくさん会いに来てるって。
親族以外でこの時間に来るなんて早くない?

そんな女性たちを控室の中に入れて、楽しくお喋りなんてしてたらどうしよう…。

不安になる。
だって彼女たちは、私の知らない時間の駿くんを知っていて、それぞれに関係を築いてるだもん。
想像しただけで妬いてしまう。
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