永久の誓いからの逃亡
「えーっと…」

山道さんと向かい合って座り、引き出物の載ったパンフレットを2人で覗きこむ。

あー、この状況だと私が奥さんみたいじゃない?
一緒に引き出物を考えてるみたい。

このまま疑似恋愛ができそう。

「さっき仰ってたこちらはとても人気がありますよ。

あと、こちらも。

こちらは少しお値段が張りますが…、って次から次にすみません。
喋りすぎてますね」

つい張り切ってしまった。
こうやって次から次に提案してしまう癖は治ったと思ってたのに。
緊張のせいで復活してしまった。
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