永久の誓いからの逃亡
次から次に、スーツの男性や綺麗に着飾った女性が私の前にやってくる。

「会社名とお名前をお願いします。

はい、ではあちらの会場になります」

今日は、私が受付として働いているビルに入っているいくつもの会社の社員を招いての懇親会が開かれている。
私の仕事は会場の外で参加者の受付。
ここに来ても受付嬢の仕事から逃れられずにこき使われている。

1時間もたつと、もう人の波はおさまってきた。

私たち、もうそろそろ必要なさそうだな。

隣を見ると、先輩が懇親会に参加したそうにウズウズしてるし。

これは…、言った方がいいよね?
< 23 / 183 >

この作品をシェア

pagetop