永久の誓いからの逃亡
「あー、そういえば、さっきお帰りになるところを見たような…」

『えー!そうなの?

なんだ、じゃあ仕方ないわね。
山道さんいないんなら、ここにいても意味ないし、帰るわね』

「え、帰るんですか?

って、もう切れてる…」

先輩。
帰るんだ。
切り替え早いな。

まぁ、私もそろそろ帰りたい。

「今の、園川さんの先輩だろ?
あの受付の。

へー、俺を庇って嘘ついてくれたんだ?
共犯だな、俺ら。

先輩が必死に追いかけてる男と、こっそり一緒にいるっていうのは、背徳感があったりする?」

黒い微笑みがこちらを向く。

あれだけ睨んでおいて、よく言うよ。
あなたがそういわせたんでしょ!

けど、そんなこと言い返せない。
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