永久の誓いからの逃亡
…眠れない。

ベットに入ってどれくらいの時間が経ったかな。
ずっと目を瞑ってるのに、眠れない。

ちらりと椅子の方を見ると、山道さんがパソコンに向かっている背中が見える。

スーツ姿とはうって変わって、ラフなスウェットに眼鏡という素な感じ。

それでも格好いいから困る。
それに、普段は見れないプライベートを垣間見たようで、なんだか…。

「あ、ごめん。
うるさい?」

身体を起こすと、すぐに山道さんが気がついた。

「いえ。

…お仕事ですか?」

「あぁ。
部下からの企画書をチェックしておかなきゃいけなくて」

「そうですか…。

…」

「ん?」

言いたいことがある。
でも、今、私が思ってることを口に出したら、何て思われるだろう。
やっぱり軽い女だ、なんて思われちゃうのかな。

…けど。
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