永久の誓いからの逃亡
いや、いっそ言ってしまう?
恋愛経験豊富な先輩に相談にのってもらう…?

実はあの人と私は…。

「…言えるはずない」

「何か言った?」

「い、いえ、何も」

へへっ、と笑って誤魔化す。

「あ!
山道さんだ!」

え!

一瞬にして先輩の表情が華やいだ。
まとう空気さえも色づくよう。

対照的に、私の心は暴れだす。

やばいやばい。
今こっちに来られたら…。
バタバタと慌てて、机の上の書類を撒き散らし、挙動不審になってしまう。

「こちらへどうぞ」

自然な動作で自分の所へ向かうように仕向ける先輩。

た、助かった。

上手く誘導された山道さんは、なにやら用件を伝えている。

…。

そのあとも、先輩と2人で話している。
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