永久の誓いからの逃亡
長いな…。

何をそんなに話してるんだろう。
時々先輩の笑い声が聞こえてくる。

って、私がうつむく必要はないでしょ。

…別に、こっちに来られても困るわけだし、これでいいじゃない。
私は私で仕事をすれば…。

そう思うのに、先輩とそんなに楽しそうにされると、なんだか…。

「すいません、園川さん」

別の男性が受付にやって来た。
ぼーっとしてる暇なんてない。
しっかりしなきゃ。

「これ、お願いします。
午後に急遽来社するようになった人のリストです。
来られたら、そのままうちのフロアまで通してください」

「そうですか。
わかりました」

リストを受け取って、軽く目を通す。
先輩とも共有しとかなきゃ、と確認をしながら。
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