永久の誓いからの逃亡
けど、山道さんは何もしなかった。
男の欲求とやらよりも、私との関係性を大事にしてくれたということなんだろう。

それに、今言われて気がついた。
あのときぐっすり眠れたのは、私が山道さんのことを信じてたからなんだ。
そんなの、びっくりだ。

この流れなら、聞けるかもしれない。
勇気を出して、質問をしてみた。

「山道さんは、…私と結婚できますか?」

「もちろん。
それを望んでる」

そ…、即答。
しかもふざけてる様子はない。

質問しておきながらなんだけど、こんなに直球で返事でくるなんて思ってなかった。
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