永久の誓いからの逃亡
6.新婚生活
駿くんと一緒に生活をするようになって、ようやく結婚に対しての現実味が帯びてきた。

「俺がいいよって言うまで目瞑って」

「え?」

「変なことしないから。
一瞬だけだから。

さ、早く早く」

「…」

なんだか微妙な気持ち。
何をされるんだろうか。

けど、少年のように楽しそうに言うから、黙って目を閉じた。

んー…。
気になる。

まだかな?

「はい、開けていいよ」

覆っていた手を下げて、ゆっくりと目を開く。

すると、視線のすぐ下で、駿くんが跪いていた。
その手には小さな箱が開かれている。
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