永久の誓いからの逃亡
「なにそれ、嘘でしょ?
交際0日で結婚ってやつ?

リスク高くない?
色々問題起こりそうじゃない?

身体の相性は確かめてるの?」

矢継ぎ早に先輩から質問が飛んできて圧倒される。

怒ってはない、のかな…。

「えっと、か、身体の相性…?」

とりあえず最後の質問を掴んでみたけど…、後悔した。
こういう話題は得意じゃない。

「そうよ!

何度も身体を重ねて確かめておくべきよ!
なんなら、付き合う前に確かめておくのがベストなんだけどね。
相性悪い人と一緒にいるなんて考えられない。
苦痛でしかないもん!

あーあ。
山道さんが結婚かー。
1回くらいチャンスがあると思ったんだけどな。
今からじゃもう遅いかな?」

「…っ、だ、駄目ですよ!
先輩はほんと…。
要注意人物として目を光らせておきますから」

先輩の問いかけが予想外すぎて、一瞬何を言われたかわからなかったくらい。

いいですよ、なんて言うはずないでしょ!
絶対渡さない。
指一本触れさせたくない。

こんな近くに危険が潜んでると気が気じゃないな。
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