永久の誓いからの逃亡
「もう、冗談よ。

そりゃ、山道さん獲られたのは悔しいわよ。
めちゃくちゃ悔しいわよ!
だから、山道さんの同僚なんかを紹介しなさいよ。
そしたら許してあげる」

「…は、はい。
話してみます」

圧がすごい…。

本当に冗談だったかどうかは怪しいところ。
でも、もう次の恋愛に目を向けてるんだろう。
恋に生きる女性って強いな。

先輩は、すでに完璧なスマイルで受付に立っていた。
尊敬するほどに恋に積極的。

何はともあれ、大きな騒動に発展しなくてよかった。
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