七瀬クンとの恋愛事情

あんな軽口がもう事務女子の古坂さんまで

もうそんな話になってるんだぁ…
ああ〜〜こっちの心臓が痛いわ!

しかし
「アレは脇谷くんの嘘だよ」なんて言ったら、じゃあ今度は本当の真相はどうなんだろうとますます追及が始まってしまうし………

「さ、さぁ?どうなんだろう」

どうせ面白くするための軽口だったんだと思うから、これ以上何か喋るとは思わないけど



「でも、脇谷主任ってなんか話し辛いんですよねぇ………」

「話し辛い?脇谷くんが?」

そうかなぁ………まぁ確かに顔はちょっと強面ヤッさん顔だからなぁ

「だって、恋バナなんてしないイメージがあるし」

………確かに、高科課長と違って女子たちと楽しくお喋りするタイプではないな。
古坂さんみたいなキラキラ女子はとっては苦手なタイプかも

あれでいて彼は結構な愛妻家…いや、恐妻家なんだけどね


「別に怖くないのに」

「主任は同期だから、正直松原主任と高科課長と脇谷主任ってなんだかお互いに独特な空気がありますよねぇ」


「そう?」



「古坂っ!」

話している途中で、飲み会に行く若者たちの団体から七瀬くんが古坂さんに声をかけてきた


その声に反応し、一瞬私は彼と目を合わせた

「あ、うんっ今行く。じゃあ私はこれで、主任」

そそくさと嬉しそうに古坂さんは身体を翻し、その団体へ駆け寄って行った



それと同時に私も高科課長から大きな声で呼ばれ、古坂さんと同様、呼ばれた方へ急いだ

< 120 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop