七瀬クンとの恋愛事情

「課長には完全に巻き込んでしまいましたね、すみません」

『巻き込まれたんじゃなくて、俺が割り込んだんだ、お前はそうゆうとこはちゃんと意識にしろよ』

「うっ…」

電話口でも、そうゆうことを言われると
ちょっと恥ずかしいんですけど………

課長こそ、照れくさかったのか、言っといて
咳払いしながら誤魔化している

『まぁもう一つ、新しい案件も決まりそうだから』

「え?」

『挽回も必要だと思って、ダメ元で花菱商事に寄って紹介してもらってきた。
輸入雑貨の小さい会社だけど、決まればシステム立ち上げとホームページにも携われそうだ、好きだろ?そうゆう仕事』

「本当ですか?!」

『とは言え、水嶋に比べたら小さいもんだけどな』


「そんなこと、ありがとうございますっ」

少し声を張り上がった



『元気でたか?』

「はいっ!え…?」



『仕事、干されて落ちてたんだろうと思って、実際はまだ詳しい事はこれからだが、早めに教えといた方がいいと思ったからな』

「あ………」

プロジェクトから外されたのは課長も同じなのに、ここでもまた私が助けられてばかりだ


『あと………社内じゃ、色々俺との事噂になってるだろ?』

「そうですね、でもどうしてここまでって感じなんですけど」


『それな、三輪だ』

え、三輪さん?経理部のあの噂好きの?

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